ショートステイの利用についてまとめました。
ショートステイは、高齢や病気で介護が必要になったお年寄りが、自宅で生活しながら「たまには介護サービスを受けたい」とか「たまには介護者の負担を軽減させたい」ために、利用できる施設です。
宿泊を伴う施設だからといって、訪問や通所と比べて大きく費用が違うわけではないので、選択肢の一つとして考えていただけたら幸いです。
以下は、我々がこれまで経験してきた利用ケースです。現在介護をしている方なら、共感できる部分も多いと思います。そして、このような悩みの解決方法の1つがショートステイなのです。是非、これらの例を参考にしてください。
■家族や介護者の介護負担軽減が目的
ケース1:平日は家族が仕事で忙しく介護ができないため利用
家族が仕事に行く日中だけデイサービスを使用するやり方もあります。
なお、家族が忙しい理由には、仕事以外にも主介護者の孫が生まれたため というケースもあります。
ケース2:介護者が入院するためにショート利用
例えば老老介護の家族だと、介護者が転倒し骨折で入院することがあります。このように介護者が介護ができない期間、ショートステイを利用することがあります。
ケース3:家族が田舎に帰省する際にショートを利用
盆や正月、または法事や急な用(お通夜など)による外出といった場合に、ショートステイを利用することがあります。
ケース4:平日は訪問の介護サービスを利用しているが、週末は訪問を休ませたいのでショート利用
ケアマネ視点での例です。介護サービスをアレンジする上で、ショートステイを一つの駒として使ってもらっております。特に独居の方の場合は、ショートステイにいる間は気が休まると思います。
■独力では在宅生活が困難な方の生活状況の安定が目的
ケース5:独居かつ高齢のお年寄り。最近自宅でも転倒していることが多いので何かあったら心配なのでショートを利用
こちらもケアマネ視点での例です。今後、ますます独居のお年寄りの支援は話題になるかと思いますが、ショートステイはこの問題の力になれると考えてます。
ケース6:入院していて退院するが、薬の管理などが不安
例えば独居のお年寄りが転倒や栄養状態のことで入院になり、ある程度回復し退院となる場合、退院後自宅に戻るとまた同じことを繰り返す恐れがあるので、しばらく薬や食事の管理を目的にショートステイを利用することになった。
ケース7:夏の熱中症対策や越冬が目的
■施設などの入所待ち
ケース8:夏の熱中症対策や越冬が目的
以下のグラフは、全国で実施したアンケート結果です。(出典:短期入所生活介護におけるレスパイトケアのあり方及び在宅生活の継続に質するサービス提供の在り方に関する調査研究事業 報告書)
アンケート結果から、もう一つ紹介しておきたい結果があります。
まとめですが、我々が経験したケースでは介護の負担軽減を多く紹介しましたが、全国アンケートでも負担軽減の要望は多いことと、その効果が十分評価されていることがわかりました。是非、これらの例を参考に、ショートステイの利用を検討していただければと思います。